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タバコ

ニコチンと禁断症状

ここまでくるとタバコやニコチンの正体が明白になってきたのではないでしょうか?ここから先は禁煙の成功率に深く関わるタバコとニコチンの禁断症状正確な情報と知識を勉強していきましょう。

依存症と禁断症状の誤解

ニコチン依存症と麻薬で、私がニコチンがヘロインやコカインより依存性が高いという説に懐疑的である事は分かってもらえたと思う。しかしタバコ依存症、並びにニコチン依存症から中々抜け出せずに辛い想いをしている人が多いのも事実なのだ。そこでまず話をしっかりと整理しておきたい。依存症と禁断症状の関係だ。この部分を混同して勘違いしていると、いざ禁煙を始めようとしても上手くいかない。そこでニコチン依存症と禁断症状の関係と違いについて話していこう。

ニコチン依存症に関しては今まで散々書いてきた通りだが一度ここで復習しよう。喫煙によるニコチンの摂取は脳内にドーパミンを放出させ報酬感や達成感といった幸福感を味あわせた後、神経伝達を低下させ喫煙者に不安感やイライラ感を与える。喫煙者はこの不安感やイライラ感といったストレスを解消したくてタバコを吸いニコチンを摂取する。一時的にストレスは解消されるが一定時間後に再び不安感やイライラ感が発生する。このループから抜け出せないのがニコチンの依存症だ。

じゃあニコチン依存症から抜け出すにはどうしたらいいのか?ニコチンを断てばいいのだ。当然体はニコチンを欲しがってくる訳で、これがニコチンの禁断症状だ。ニコチンの依存性が危険薬物と同等かそれ以上強いという話は明らかに誇張していると私は思うが、依存性が強いからこそ止められないのも事実だろう。しかし依存症と禁断症状は全く別物なのだ。依存症、つまりは中々止められない離れられない様であり、禁断症状はニコチンを断った際の離脱症状、つまり通常は苦しみとして現れる症状だ。ここはとても重要なのでもう一度復習しよう。依存症と禁断症状は別物だ。

ニコチンの禁断症状は軽い

通常、依存性が高い薬物と言われれば禁断症状が強いから依存するのだろうと考える。だからニコチンの依存性は高いと言われたら誰もが強い禁断症状を妄想してしまうのだ。まるで人生の全てを失ったかのような喪失感、何一つ喜びの無い人生への恐怖、ひたすらタバコを我慢し続け塞ぎ込んでいる自分。しかしこれらは先入観による誤った妄想だ。そしてこの誤った妄想が禁煙を難しくしている原因でもある。実は予想外にニコチンの禁断症状は軽い。禁煙啓発本でよく使われている一例を出せば多くの人が納得する。

「貴方は睡眠中にタバコが吸いたくて目が覚めた事がありますか?」

自分にはあったような気がするという人もいるだろうが、それは単に睡眠の質が異常に低くて寝付けずにタバコを吸っていた時の事だろう。喫煙者は総じて睡眠の質が低いので私にも経験があるが、朝起きてタバコが吸いたい気持ちにはなってもタバコが吸いたくて目が覚めるなんて事はないのだ。そもそもニコチンには熟睡している人の目を覚まさせるような大きな禁断症状は無く、これは麻薬などの危険薬物と大きく異なる部分だ。

しかもタバコが吸いたい、つまりはニコチンが欲しいという欲求は決して長くは続かない。この突然の欲求は長くても5分から10分と言われている。禁煙後は1日に何度か吸いたい衝動、欲求不満を繰り返すが24時間ずっと苦しみ続ける事なんてないので根性だとか意志の強さに関係なく容易にやり過ごす事が出来るのだ。

更にニコチンの禁断症状の軽さの証明として近年の研究で喫煙者はタバコを吸える場所と吸えない場所で吸いたいという欲求に大きな変化がある事が分かっている。当分タバコが吸えない場所、若しくは吸わない場所ではタバコを吸いたいという欲求が現れず、もうすぐ吸える場所に着くとかよく吸っている馴染みの場所では一気に吸いたい欲求が現れてくるそうだ。

吸ってはいけない場所で吸っている人もいるじゃないかと思うかもしれないが、禁煙所で堂々とタバコを吸っている人はその場所が禁煙所である事を知らない場合もある。実は私もそれで何度か恥ずかしい想いをしたのだが、誰か一言注意してくれればいいのにと思ったものだ。今になって灰皿が置いて無いのだから自然と気付けよとは思うが携帯灰皿片手に禁煙所でタバコを吸っている人がいたら一言注意してあげるべきだ。こういう人は頭の中がタバコの事で一杯なだけで最低限の道徳観は持っているので吸ってはいけない場所である事を本当に気付いていない。つまりどうしても我慢出来ないから禁煙所であるにも関わらず吸っているという訳ではないのだ。

また、マナーの意識の高い喫煙者でも長時間吸えなければ吸いたいという強い欲求はいずれ出てくるだろう。ただ普段から自分の気持ちや行動を制御している常識人ならタバコを吸いたいという欲求程度は簡単に制御する事が出来る。表向き我慢出来ないとぼやきながらも本当は我慢出来る事は喫煙者自身が良く知っている筈だ。

本当にやっかいなのは習慣的タバコ依存症

ニコチン依存症からくる禁断症状は大した事が無いし十分に制御出来る事は分かったが禁煙を決意した人にとって本当にやっかいなのが習慣的タバコ依存症だ。ニコチン依存症と麻薬のページの下の方で特定の状況に対して喫煙したくなる衝動、自然に喫煙している行動を習慣的タバコ依存症と名付けて定義していると書いた。人間なら誰しもある所謂、癖というやつだが喫煙者が禁煙に挑戦する際に本当にやっかいなのはニコチン依存症による禁断症状では無く習慣的タバコ依存症の方なのだ。また他のサイトや書籍ではニコチン依存症を身体的依存、私の言う所の習慣的タバコ依存症を心理的依存と表現している事が多いが総じて心理的依存の方がやっかいな存在だと認知されている。

貴方が禁煙を始めたとしよう。3日続かなかったとしても別に不思議ではない。ニコチン依存症から抜け出す前に誘惑に負けてしまう訳だ。しかし1週間、1カ月、1年禁煙が続いた人が突然喫煙してしまう、つまり失敗してしまうのはニコチン依存症では説明出来ない不思議な現象だ。実はニコチンが体内から抜けていくのは想像以上に早い。禁煙後から早くて32時間で殆どが抜けると言われており体格や体調、喫煙歴に関係するかは分からないが長くても72時間と言われている。そして禁煙で最も辛い時期がこのニコチンが体内から抜けていく時で殆どのニコチンが抜けてしまえば禁煙に置いて一つの峠を越えた事になる。

しかしこの峠を越えてもタバコが吸いたくなる衝動に駆られる事は少なくない。既に体はニコチンを求めてはいないのにだ。少し上で習慣的タバコ依存症を癖と表現したが実際は癖なんてあまい物ではない。これの正体は記憶だ。しかも最高に美化された記憶である。習慣的に身に付いてしまった癖は確かに厄介だろう。しかしそれが悪い癖であり直さなければと意識していれば大概の癖は直る。クチャクチャと音を立てて食べる人に下品である事を注意すれば大概直るし溜息だとか舌打ちのような無意識に出る物ですらしてはダメだと意識し続ければいずれは直る。習慣的にタバコに火を付けてしまう癖も当然直るが、過去に吸っていた記憶というのは残り続ける。実際に吸っていた頃はそれほど味なんて意識していなかったのに、よく吸っていた場所やシチュエーションで「タバコって美味かったよなぁ~」と思い出してしまうのだ。

食後に「さてタバコ吸うか」と反射的に思ってしまうのも禁煙していればいずれ直るが機械的に完全に記憶を消したりは出来ないので、時にふと頭に浮かぶ事は何年経ってもあるのかもしれない。そして吸えない事で「タバコって美味かったよなぁ~」と考えてしまう。でもこれは記憶の美化からくる認知の歪みではないのか?確かにあの時は美味いと思っていたのは間違いないだろうが同時に怠い体、治まらないタン、原因不明の空咳、無気力感や不安も抱えていたのだ。そして本当はそんなにタバコは良くなかったし実際に吸っていた頃は逆に「止めれたらいいのになぁ~」と思っていたのだ。

子供の頃に大好きだった漫画を大人になって読み返してみたり、昔はまっていたゲームをやってみると何で当時はこんなのに多くの時間を浪費し続けたのだろうと思う事がある。いやいや、大人になった今でも子供の頃にはまっていた物が面白かったりする事はあるし、大人になって更にはまる事もあるかもしれないが大概は懐古心から美化され過ぎている事が多い。「昔は良かったなぁ~」と思い出にふけるのは嫌いではないが、いざ禁煙を始めて「タバコって美味かったよなぁ~」と思った時は本当にそうだったか考え直してみるといいでしょう。

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